三井不動産株式会社 様
オフィスビルや商業施設の維持管理において、地下水槽や空調ダクトなどの「狭小・暗所・危険」な屋内閉鎖空間の設備点検に、屋内特化型の小型ドローンが活用されています。人が立ち入ることが困難な環境へドローンを進入させ、搭載された高輝度ライトと高精細カメラを用いて安全かつ的確に内部を調査する、ビルメンテナンスの高度化・DXを推進する最新の活用手法を紹介します。
課題
- 作業員の酸欠・転落リスク(安全性の課題):地下水槽の内部や高所の空調ダクト内は、酸欠・硫化水素中毒のリスクや滑落の危険が伴い、人が立ち入るには極めて厳重な安全対策が必要となる。
- 多大なコストと工期の発生:点検のために大規模な足場の設置や、換気・酸欠測定等の安全設備、専門スタッフの配置が必要となり、毎回多大な費用と日数がかかる。
- 目視困難な箇所の見落としリスク:人の手が届かない狭い空間や、光の届かない真っ暗なダクト内では、肉眼での詳細な状況把握が難しく、劣化やひび割れ(クラック)を見落とす懸念がある。
施策
- 非GPS環境・狭小空間特化型ドローンの投入:磁気の影響を受けにくく、全方位障害物回避フレームや高輝度LEDライトを備えた、非GPSの暗所でも安定して飛行・ホバリングできるドローンを採用。
- 遠隔リアルタイムモニタリングの実施:外部からドローンを遠隔操縦し、機体が捉えた内部の4K/高画質映像を地上モニターへリアルタイムに伝送。専門技術者がその場で異常箇所の有無を安全に判定する。
- 点検・撮影データのデジタル化:取得した映像や異常箇所の画像をデジタルデータとして蓄積。経年変化の比較が容易になり、将来的にデータに基づく報告書作成を迅速化する体制を整える。
結果
- 墜落や酸欠等の重大事故リスクを完全に排除:人が地下水槽や暗くて狭い設備内へ入ることなく、外部から安全に内部状況を詳細に把握できるため、現場作業の安全性を飛躍的に高める。
- 点検工期・コストの劇的な削減:足場設置や大がかりな準備作業が不要になるため、従来の点検手法と比較して大幅な工数削減とコスト圧縮が可能になる。
- 高解像度カメラによる点検精度の向上:肉眼では確認しづらいダクトや水槽内部の細かなクラック(ひび割れ)、ボルトの緩み、錆び・腐食を、至近距離からのブレない鮮明な映像として確実に記録できる。
三井不動産株式会社 様
- 事業内容
- 不動産業(オフィスビル・商業施設・住宅事業等)
- 導入効果
- コスト削減/時間短縮/安全性向上/精度向上/データ化・DX推進