
秋田洋上風力発電株式会社 様
洋上風力発電のメンテナンスにおいて、移動式の「車載型ドローンポート」を活用した点検の効率化が進んでいます。広大な海域に点在する風車群に対し、陸上から最も近い地点へポートごと移動し、遠隔からドローンを自動出動させる運用を構築。船を用いた過酷な現地点検を代替し、発電停止時間(ダウンタイム)を最小限に抑えつつ、安全かつ迅速なメンテナンスを実現する先進的な取り組みをご紹介します。
課題
- 点検にかかる多大なコストと時間の増大: 洋上風車へのアクセスには船での移動や資機材の搬入が必要であり、点検員の昇塔準備も含めると膨大な時間とコストが発生する。
- 発電停止(ダウンタイム)の長期化: ブレードの外観点検や補修を行う際、従来の目視点検では長時間の風車停止が避けられず、売電機会の大きな損失に繋がっていた。
- 気象条件による作業遅延と安全リスク: 海上の不安定な天候(強風や高波など)により、船の出港見合わせや作業の中断が発生しやすく、点検スケジュールの遅延と作業員の安全確保が課題であった。
施策
- 機動性の高い「車載型ドローンポート」の運用: 自動離着陸・充電が可能なドローン基地を車両(トラック等)に搭載。海岸線などの陸上ヤードを移動しながら、対象の風車に最も近い地点からドローンを自動で発進させる運用を構築。
- 高精細カメラによるブレードの自動点検: 遠隔操作または自動飛行ルート設定により、風車ブレードへ安全な距離まで接近。搭載された高解像度カメラを用いて、微細な損傷や落雷の痕跡を鮮明に撮影する。
- 遠隔運航管理とリアルタイム映像共有: 現場で取得した映像を通信ネットワーク経由でオフィスへリアルタイムに伝送し、陸上にいる専門技術者がその場で即座に異常を診断できる体制を整備。
結果
- 発電停止時間(ダウンタイム)の大幅削減: ドローンが船の到着を待たずに点検を完了できるため、従来の昇塔や船上からの目視点検と比較して作業時間を劇的に短縮し、風車の稼働率(売電機会)向上に貢献する。
- 点検・保守コストの最適化: 船のチャーター頻度や、作業員が洋上で待機・昇塔する負担を減らすことで、メンテナンスにかかる全体コストを大幅に低減できる。
- 安全性の飛躍的向上とデータ主導のDX推進: 人が波の荒い洋上に出たり、危険な高所へ登る必要性を排除。さらに、取得したデジタルデータで劣化状況を一元管理することで、経年変化の追跡や計画的な予防保全が可能となる。
秋田洋上風力発電株式会社 様
- 事業内容
- 自治体行政
- 導入効果
- 時間短縮/安全性向上/人手不足解消/データ化・DX推進
- Webサイト
- https://aow.co.jp/jp/