
電源開発株式会社(Jパワー)様
再生可能エネルギーとして拡大が期待される風力発電。陸上風力は2030年までに導入量を大きく伸ばす目標が設定されている一方で、点検作業にはロープワークによる高い技術が必要で、効率化と作業負担の軽減が求められていました。本記事では、電源開発株式会社様(以下Jパワー)からドローン点検を受託し、全国4地域67基の風力発電設備で点検効率化を推進した事例についてご紹介します。
課題
- 風力発電機の点検にはロープワークによる高い技術と長時間の作業が必要であった。
- 点検中は発電機を停止する必要があり、発電機会損失が大きかった。
- 落雷・濃霧・強風など過酷な自然環境下でも安定した点検品質を確保する必要があった。
- 各風力発電機メーカーによって機構やブレードの形が異なり、綿密な事前設定が必要であった。
施策
- 「風力点検ソリューション」を独自開発し、オートフライト(自律飛行)で各ブレードを4方向から自動撮影を可能にした。
- 全国4地域8箇所(秋田県・岩手県・静岡県・山口県)に派遣体制を構築し、67基への展開を実現した。
- 撮影画像(1基あたり200〜300枚)をクラウドにアップしAI解析で損傷・異常箇所を自動抽出する仕組みを整備した。
- 専門家による損傷レベル判定を組み合わせ、損傷箇所・レベルのレポートを自動作成するフローを確立した。
- お客様の要望に応じてブレード以外のタワーやナセルの撮影点検にも対応した。
結果
- 1基あたりの点検時間が約20分(従来のロープワーク点検の約10分の1)に短縮された。
- 発電機の停止時間を大幅に短縮し、発電機会損失を最小化できた。
- ドローン撮影画像も従来の作業員撮影と遜色なく、点検品質を保持しながらの効率化を実現した。
- レポート作成業務もAI解析・自動化により大幅に負担軽減できた。
- 2022年度は新たに5地域への点検展開を予定し、サービスの実用化が進んでいる。
電源開発株式会社(Jパワー)様
- 事業内容
- 電力事業(水力・火力・風力・地熱)、エネルギー事業全般
- 導入効果
- 時間短縮/安全性向上/精度向上/データ化・DX推進
- Webサイト
- https://www.jpower.co.jp/