ニュースリリース・トピックス
2024年10月23日
ニュースリリース

東京都島しょ部にて充電ポート付ドローンを用いた実証実験を実施

~ 島しょ地域における災害時の迅速な対応に向けたDX検証 ~

2024年10月23日
KDDIスマートドローン株式会社

 KDDIスマートドローンは、2024年 9月26日未来のサステナブルな都市を実現する東京都「東京ベイeSGプロジェクト」にて、東京都利島村での、充電ポート付ドローンを用いた災害時初動調査を想定した試験飛行を行いました。

<充電ポート付ドローンによる試験飛行の様子>

 充電ポート付ドローンは飛行から充電までを全て自動で行う事が可能で、インターネット回線を用いて、遠隔地から飛行実行・現地の映像をリアルタイムに確認を行う事が出来ます。また飛行後にドローンで撮影された映像・写真をクラウドに格納する事で、ドローンを操作する事なく、データの取得が可能になります。本実証では通信の検証の観点から、モバイル回線・Starlink Business(衛星通信)を用いた2種類の充電ポート付ドローンを用いて実証を行いました。

<充電ポート付ドローンで撮影された写真>

 激甚化・高頻度化する災害に対して、早期に状況を把握できる他、人による現地での確認を不要にする事が出来る特徴を活かし、災害対応能力を高めることが可能となります。
 今回の実証により、遠隔地から充電ポート付ドローン設置場所周辺の状態確認が可能なことがわかりました。同東京都「東京ベイeSGプロジェクト」にて、サステナブルな社会インフラ管理の実現に向け、社会実装に向けた実用化実証を行ってまいります。詳細は別紙をご参照ください。

以 上

<別紙>

■東京都島しょ部 充電ポート付ドローンを用いた遠隔点検実証について

1.実施概要
 東京都利島村に充電ポート付ドローンを設置し、速やかに台風通過後等の施設の状況を把握することを想定して試験飛行を行いました。
  【日程】2024年 9月25日~2024年 9月27日
  【場所】利島村

<充電ポート付ドローンにて撮影した点検対象施設>

2.利用機材
 本実証ではモバイル回線対応のG6.0 & NESTとDJI Dock2・Starlink Businessの2種類の通信を用いた機材を使用しました。

<G6.0 & NEST(モバイル通信)>
<DJI Dock2 / Starlink Business>

3.実証体制
 事業者:KDDIスマートドローン株式会社

4.実証結果
 実証では、①災害直後の状態把握を目的とした接合部点検の飛行、②施設全体の状況を把握する為の飛行を中心に撮影を行いました。実証の中では、伊豆大島からの遠隔操作により試験飛行を行い、状態が把握できることを確認しました。

<作成した飛行ルート>

<① 接合部点検の飛行ルート>
<② 施設全体の状況把握の飛行ルート>

<取得データの一部>



■KDDIスマートドローンについて
 KDDIスマートドローンは、モバイル通信を用いてドローンを制御することで、安全な遠隔飛行・長距離飛行を実現するサービスの構築を行っています。ドローンによる新たなビジネスの実現や、点検・物流・監視・農業・測量などのさまざまな分野におけるお客さまのニーズに即した機動的なサービスの提供に取り組んでいます。
また、国内10拠点以上でドローン国家資格に対応した無人航空機操縦士資格コースとソリューションに特化した領域専門コースを運営するドローンスクール「KDDIスマートドローンアカデミー」も展開しています。
 詳細はKDDIスマートドローンホームページ(https://kddi.smartdrone.co.jp/)をご覧ください。

■東京都「東京ベイeSGプロジェクト」について
 「東京ベイeSGプロジェクト」は、ベイエリアを舞台に、50年・100年先までを見据えたまちづくりを構想するプロジェクトです。本実証は、その先駆けとして、自然と便利が融合した持続可能な都市の実現に向け、中央防波堤エリアという広大なフィールドを活かし、最先端テクノロジーの実装に取り組む「先行プロジェクト」の令和4年度採択事業として実施したものです。
 本実証で利用した、「G6.0 & NEST」は、9月27日より日本科学未来館にて実機を展示しております。

・東京都「東京ベイeSGプロジェクト」ホームページ(https://www.tokyobayesg.metro.tokyo.lg.jp/
・日本科学未来館(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/09/18/05.html

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