ニュースリリース・トピックス
2022年09月22日
ニュースリリース

エアロネクスト、KDDIスマートドローン、KDDI、ドローン配送の社会実装に向け連携

~KDDI Open Innovation Fund 3号、エアロネクストに出資~

株式会社エアロネクスト
KDDIスマートドローン株式会社
KDDI株式会社
2022年9月22日

株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:田路 圭輔、以下 エアロネクスト)とKDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 博野 雅文、以下 KDDIスマートドローン)は2022年9月20日、ドローン配送サービスの社会実装に向け業務提携契約 (以下 本提携)を締結しました。
あわせて、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI)は、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした、「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営者: グローバル・ブレイン株式会社) を通じてエアロネクストに出資(以下 本出資)しました。

近年、生産年齢人口の減少や少子高齢化により、食料品などの日常の買物が困難な買い物弱者が増加しています。この課題を解決するため、ドローンをはじめとしたデジタル技術を活用する取り組みが期待されています。
本提携により、エアロネクストとKDDIグループは連携し、各社の持つ技術や知見を活用してドローン物流を全国の自治体に展開していきます。

■エアロネクストとKDDIスマートドローンの業務提携内容
(1)ドローン配送サービスの自治体への導入および導入に向けた実証実験の共同実施
(2)ドローン物流に必要な機体・モバイル通信・運航管理システムの販売・導入における連携強化

エアロネクストとKDDIグループはこれまでも、2022年3月に新潟県阿賀町においてドローン配送の実証実験を実施(注1)し、2022年6月に「AirTruck」(注2)と「スマートドローンツールズ」(注3)を組み合わせたドローン配送パッケージ「AirTruck Starter Pack」(注4)を提供開始するなど、連携を進めてきました。
本提携および本出資を皮切りに、2023年3月までに14以上の自治体でのドローン物流実証や実装において連携を予定しているなど、ドローン物流サービスの社会実装に向けた取り組みをさらに加速していきます。



(参考)
■エアロネクストについて
IP経営を実践する次世代ドローンの研究開発型テクノロジースタートアップ、エアロネクストは、「Design the sky through technology」を使命として、空が社会インフラとなり、経済化されて、ドローンで社会課題を解決する世界を生み出すために、テクノロジーで空を設計する会社です。コアテクノロジーは、機体重心を最適化することで産業用ドローンの安定性、効率性、機動性といった基本性能を向上させる、独自の構造設計技術4D GRAVITY®︎。この4D GRAVITY®︎を産業用ドローンに標準搭載するため強固な特許ポートフォリオを構成し、4D GRAVITY®︎ライセンスに基づくパートナーシップ型のプラットフォームビジネスをグローバルに推進しています。
会社概要はこちらをご参照ください。

■エアロネクストの取り組み
エアロネクストはセイノーホールディングス株式会社とドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub®」(注5)の開発を推進しており、山梨県小菅村ではすでに2021年11月よりサービスの社会実装を行っています。また、株式会社ACSLとは日本発の量産型物流専用ドローン「AirTruck」の共同開発を行うなど、ドローン物流に関する取り組みを積極的に推進しています。

<左:日本発物流専用ドローン「AirTruck」 右:SkyHub®ロゴ>

■KDDIスマートドローンについて
KDDIスマートドローンは、4G LTEなどのモバイル通信を用いてドローンを制御することで、安全な遠隔飛行・長距離飛行を実現するサービスの構築を行っています。ドローンによる新たなビジネスの実現や、点検・物流・監視・農業・測量などのさまざまな分野におけるお客さまのニーズに即した機動的なサービスの提供に取り組んでいます。
会社概要はこちらをご参照ください。

KDDI Open Innovation Fundについて
KDDI Open Innovation Fundは、ベンチャー企業を広く支援するコーポレートベンチャーファンドです。現在活動している「KDDI Open Innovation Fund 3号」は、運用総額約200億円規模で、AI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなどを注力分野としています。

(注1)新潟県阿賀町のドローン配送実証実験

(注2)物流専用ドローン「AirTruck」: 次世代ドローンのテクノロジースタートアップ、株式会社エアロネクストがACSLと共同開発した日本発の量産型物流専用ドローン。エアロネクスト独自の機体構造設計技術4D GRAVITY®により安定飛行を実現。荷物を機体の理想重心付近に最適配置し、荷物水平と上入れ下置きの機構で、物流に最適なユーザビリティ、一方向前進特化・長距離飛行に必要な空力特性を備えた物流用途に特化し開発した「より速く より遠く より安定した」物流専用機です。試作機は日本各地の実証実験で飛行し日本No.1の飛行実績をもつ。

(注3)スマートドローンツールズ: ドローンの遠隔自律飛行に必要な基本ツールをまとめた「4G LTEパッケージ」に、お客さまの利用シーンに合った「オプション」を組み合わせてご利用いただけるサービス。「4G LTEパッケージ」は、全国どこからでもドローンの遠隔操作・映像のリアルタイム共有を可能とする「運航管理システム」や、撮影したデータを管理する「クラウド」、データ使い放題の「モバイル通信」の3つのツールをまとめて提供している。

(注4)ドローン配送パッケージ「AirTruck Starter Pack」: 日本発の物流専用ドローン「AirTruck」と、KDDIスマートドローンが開発したドローンの遠隔制御・長距離飛行を可能にするモバイル通信・運航管理システムを備えた「スマートドローンツールズ」によって構成されており、ドローンを用いた配送を行うにあたって高い経済性と安全性を兼ね備えたパッケージ。

(注5) SkyHub®︎: 既存物流とドローン物流をつなぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のしくみ。ドローン配送が組み込まれること、共同配送を実現する、オープンプラットフォームかつ標準化した仕組みであることが特徴。SkyHub🄬の導入は、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策など、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえる。

※エアロネクストおよびエアロネクストのロゴおよび、「4D GRAVITY®︎」「SkyHub®︎」は、株式会社エアロネクストの商標です。その他のすべての商標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

一覧へ戻る