上空利用の拡大に向けたモバイル通信サービスの提供を開始

2023年11月14日
KDDIスマートドローン株式会社

　KDDIスマートドローンは2023年11月14日から、上空におけるモバイル通信を利用した新たなユースケースやニーズへの対応を目的として、「4G LTEパッケージ」の利用範囲、および適用対象を拡大します。これにより今後さらに多くの機体や環境で上空のモバイル通信をご利用いただけます。

■2023年11月14日からのサービス拡大について
1．背景・概要
　ドローン等の無人航空機による高度150ｍ未満の空域におけるモバイル通信の利活用が進む中、2023年4月に、高度150m以上の空域や有人の航空機においても、簡素化した手続きによりモバイル通信を利用可能とする電波法の制度整備（注1）が行われました。
　このたび、KDDIスマートドローンは、高度150ｍ以上の空域や、ドローンをはじめとする無人航空機だけでなく、有人の航空機においてもモバイル通信をご利用いただけるよう、「4G LTEパッケージ」の利用範囲、および適用対象を拡大します。これにより、ドローン等による高度150ｍ以上の航路を含む山間のインフラ設備の点検や、ヘリコプター等の航空機における動態管理等での新たな通信手段の確保等、新たなユースケースにおいてモバイル通信の利活用が可能となります。

2．内容
　「4G LTEパッケージ」の上空モバイル通信サービスにおける利用範囲、適用対象の拡大を行います。
（1）利用高度に関わる規定の廃止
　上空モバイル通信サービスの利用高度に関わる規定（地表又は水面から 150 ｍ以下の高度の上空に限る）を廃止し、
　高度150m以上の空域も利用範囲に含めます。
　※上空モバイル通信エリアマップ（注2）で提供している、地上高150mのサービスエリアを目安としてご活用ください。
　また、より精緻な電波状況を確認されたいお客さま向けに「上空電波測定」のオプションサービスをご提供しております。

（2）無人航空機以外での利用
　ドローンをはじめとする「無人航空機」（航空法第2条第22項の「無人航空機」）に加えて、
　「航空機」（航空法第2条第1項の「航空機」）を上空モバイル通信サービスの適用対象に含めます。

＜ご注意事項＞
　上空モバイル通信サービスを改定した条件でご利用する際に新たな手続き等は基本的には必要ありませんが、利用される航空機等の種類、運航場所や高度若しくは運航の方法や用途に従い適用される航空法や上空における当社の電気通信サービス及び契約者の機器等の用途に従い適用される電波法その他の法令、条例、規則又は関連する告示、ガイドライン、運用基準若しくはマニュアル等をお客さまご自身で十分ご確認の上、遵守頂くようお願い致します。ご不明な点ございましたら、弊社までお問い合わせください。

　KDDIスマートドローンは、今後も上空のモバイル通信やドローン等を活用した様々な社会課題の解決に向けたサービスの構築に取り組んでいきます。

以上

（注１）携帯電話の上空利用における電波法制度の詳細については以下をご覧ください。
　　　　https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/drone/uav/

（注２）上空モバイル通信エリアマップの詳細については以下をご覧ください。
　　　　https://kddi.smartdrone.co.jp/tools/#area-map