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2023年06月22日
ニュースリリース

鉄塔点検業務を効率化するドローン点検サービスを提供開始

~ドローンによる撮影・データ取得からAI解析・帳票作成までトータルでサポート~

KDDIスマートドローン株式会社

KDDIスマートドローンは2023年6月26日から、送電鉄塔の点検において、ドローンによるデータの取得からAI画像解析による不良個所の判定支援までをトータルでサポートする点検サービス(以下 本サービス)を提供開始します。これにより送電鉄塔の点検業務にかかる時間を短縮できます。

<本サービスの提供イメージ>

 近年、人手不足が深刻化しており、業務の効率化・自動化が必要不可欠です。送電鉄塔の点検業務では、ドローンを活用する場合においても、ドローンで撮影した大量の画像を目視で確認する必要があり、不良個所の判定や帳票作成など、膨大な工数がかかります。
 本サービスでは、ドローンの飛行および点検データ取得などを役務提供します。ドローンで撮影した画像をAI解析することで、鉄塔の錆を自動で検出できます。また、お客さまの所定の形式で点検報告書を出力できるよう、帳票作成に関わる個別開発も行います。
 本サービスは今後も、蓄積された登録データから新たな不良検出AIの開発を行うことで、ボルトの緩みや緩み止めの脱落など、検出可能な不良個所のラインナップを追加していく予定です。
 また、KDDIの保有する通信鉄塔の点検においても、ドローンおよびAI解析の活用に取り組み、得られる技術やノウハウを本サービスの提供価値向上につなげていきます。
 KDDIスマートドローンは、パートナーの皆さまと共に、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足や、高所作業などの危険作業の削減など、さまざまな業界における課題の解決に向け、引き続き取り組んでいきます。
 本サービスの特長など、詳細は以下をご参照ください。

■画像解析AIによる錆の自動検出について
 KDDIスマートドローンは、送電鉄塔のドローンによる撮影画像から錆の検出を行う画像解析AIの提供により、点検員のデータ目視確認業務の効率化を実現します。ドローンによる点検においては、不良個所の判定精度を高めるために複数方向からの撮影画像を確認する必要があり、点検員による大量の画像の目視確認を要することから、画像解析AIによる業務効率化が非常に有効となります。送電鉄塔においては、錆による不良個所が最も多く、このたび錆検出のAIモデルを株式会社アラヤと開発しました。

<錆検出のイメージ>

■開発中のボルト不良検出について
 送電鉄塔の点検においては、錆の他にも複数の点検項目があり、特に鉄塔の部材や架線金具等に使用しているボルト・ナットの点検は、鉄塔1基あたり数千本あるため、大量の画像からその緩みや脱落を「人の目」で判定する必要があり、ドローン点検を実施するうえで課題となっています。
 そこで、KDDIスマートドローンは、東北電力ネットワーク株式会社との協業により、ボルト不良検出(緩み止め脱落、ダブルナット緩みなど)などのAI解析モデルの共同開発を行っており、さらなる点検員の業務効率化を目指します。

<開発中のボルト不良検出>

■KDDIスマートドローンアカデミーで「鉄塔点検コース」を提供開始
 KDDIスマートドローンは、ドローンによる点検データ取得の役務提供を行うとともに、お客さまのドローンによる撮影業務内製化をサポートする操縦者教育プログラム「鉄塔点検コース」の提供をKDDIスマートドローンアカデミーで開始します。

(詳しくはこちら)→https://kddi.smartdrone.co.jp/academy/tower-inspection

以 上

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