KDDIスマートドローンアカデミーのご紹介
KDDIスマートドローンアカデミーは、国家資格である無人航空機操縦士取得コースをはじめ、高度なドローン操縦が求められる専門領域コースなどをご用意し、2023年1月25日に開校いたしました。
今後ドローンの社会実装が進むなか、全国各地でドローンが活用できるプロフェッショナル人財を育成する必要性があると考えています。 KDDIスマートドローンは、これまで点検/測量/監視/物流/空撮など、幅広い領域においてドローンサービス提供や実証実験を行ってきました。数多くの現場での培った運用ノウハウを詰め込んだ実践的なカリキュラムを全国のスクールパートナーと連携しながら提供しています。
本記事では、KDDIスマートドローンアカデミーについてご紹介します。
目次
KDDIスマートドローンアカデミー独自の特長・強み
国土交通省の認定登録機関として、一等無人航空機操縦士(一等資格)と二等無人航空機操縦士(二等資格)の資格が取得できるコースを提供しています。また国家資格が取得できるコースだけでなく、より専門性が高く、現場のプロフェッショナルとして活躍できるKDDIスマートドローンアカデミー独自の領域専門コースを提供しています。
領域専門コースでは、「撮影」「教育」「運航管理」「洗浄」「外壁/鉄塔点検」「物流」の6つのコースがあります。それぞれ認定試験を合格し、認証バッチを取得すると、今後KDDIスマートドローンから、卒業生に仕事をご依頼することがあり、実際にドローンを活用して社会で活躍できることが大きな特長の一つです。
また、KDDIスマートドローンアカデミーでは、実際の業務経験が豊富なインストラクターが教えるため、教育の質を担保していることも強みです。
受講者が安心できる講習体制と現場での活躍を目的としたカリキュラム
受講形式
各コース、座学講習と実技講習を実施します。座学講習は、主にオンライン形式で実施するため、全国どこからでも受講できます。実技講習は、KDDIスマートドローンアカデミーの直営校である千葉県君津市にある君津校や、全国の提携校(2023年4月現在は7校)にて受講していただけます。
実技講習については、講師1名につき受講生3名までと制限を設けているため、講習の待ち時間を軽減するほか、受講生が講師とコミュニケーションを取り、安心して講習を受けられるサポート体制を整備しています。
実技講習時に操縦できる機体
操縦する機体については、実際に実務で活用が想定される機体にて操縦を行なっていただきます。例えば、「通信鉄塔点検コース」ではSkydio社のSkydio 2+、「電力鉄塔点検コース」では、DJI社のMatrice300やMatrice30を使用して講習を行ないます。実際の実務で使う機体を講習で操縦できるため、現場でも早期に活躍が期待できます。
取得できる資格
KDDIスマートドローンアカデミーでは、以下の資格を取得できます。
- 国家資格
- 一等無人航空機操縦士
- 二等無人航空機操縦士
- KDDIスマートドローンアカデミー認定資格
- 撮影
- 外壁点検
- 鉄塔点検
- 運航管理
- 物流
- 洗浄
- 教育
また資格を取得までの流れは以下のようになります。
<国家資格取得までの流れ>
- 技能証明申請者番号の取得
- 学科・実地講習を受講
- 実地修了審査を受験
- 学科試験・身体検査を受検
- 無人航空機操縦者技能証明書の交付申請
- 無人航空機操縦者技能証明書の取得
国家資格取得についての詳細は、国土交通省の無人航空機レベル4飛行ポータルサイトをご確認ください。
<KDDIスマートドローンアカデミー認定資格取得までの流れ>
- 座学講習、実技講習を受講
- 修了審査(机上試験、口述試験、実技試験)
- その場で講師より合否を通知
- 資格取得の申請手続き(修了審査より1年以内)
- 資格の郵送(受理から約1週間程度)
なお、一等・二等の国家資格、KDDIスマートドローン認定資格はすべて3年更新となります。更新時には、座学講習と実技講習の受講と修了審査の合格が必要となります。修了審査に合格しましたら資格が更新されます。
受講時の準備物
受講コースによってご準備していただくものは異なるので、受講が決まりましたらご案内します。講習で使用するテキストやドローン機体、安全装備などはKDDIスマートドローンアカデミーより提供いたします。
ドローンの高度な知識や現場の豊富な経験を有する認定インストラクター
KDDIスマートドローンアカデミーや提携校で講師として担当いただく講師陣は、ドローンの高度な知識や現場の豊富な経験を有することを証明するKDDIスマートドローンアカデミーの認定インストラクター試験に合格した方が担当しています。現場の経験から得られた知見やノウハウを余すことなく受講生に提供することで、現場のプロフェッショナル人財として活躍できる土壌を整えています。
一人ひとりの受講の目的や疑問点、困りごとなどにも的確なアドバイスを行なうことができ、受講生に寄り添ったドローンスクールとして、受講生にも好評です。
代表的なインストラクター
下鶴 崇
- 総飛行時間3,500時間以上
- ドローン点検業務に15年従事(シングルローター含む)
- 現場での飛行実績
農薬散布、外壁点検、鉄塔点検、測量(3Dマッピング)、害獣調査、運航管理、物流等
天候の状況にも柔軟に対応できる実技講習のフィールド
KDDIスマートドローンアカデミーの直営である君津校では、旧小学校を活用しています。グランド、体育館および教室などを使用して、座学講習や実技講習を受けていただきます。天候の状況に合わせて臨機応変に講習状況や内容を変更して実施するため、当日になっての中止や実施日の順延などの可能性が低く、受講者のスケジュールに合わせた実施が可能なフィールドが特徴です。
5/19には、より講習に適したスクールへとリニューアルする予定です。真新しい校舎で快適に思う存分ドローンを飛行させることができることもKDDIスマートドローンアカデミーならではと考えています。
KDDIスマートドローンアカデミーで資格取得するメリットや卒業後のキャリア
日本国内の人口動態として、生産年齢人口の減少がすすみ、社会全体として生産性向上の取り組みが喫緊の課題となっています。あらゆる産業にて効率化や自動化ソリューションが必要不可欠となり、その解決策の一つとしてドローンの社会実装が期待されています。国内におけるドローン飛行に関する法律などの整備も着実に進んでいます。2022年12月には、レベル4(有人地帯での特殊飛行)が解禁され、今後高度な特殊飛行に対応できる人財が求められるようになります。
KDDIスマートドローンアカデミーで取得できる「無人航空機の操縦者技能証明制度」を持つパイロットの需要が高まり、活躍できる場が増加すると考えています。また、KDDIスマートドローンアカデミーの専門領域コースにて技術習得したパイロットは、ドローン活用が期待される各業界においてプロフェッショナルとして活躍が期待できます。
KDDIスマートドローンにおいても、全国各地からドローン飛行に関するご依頼に対して、対応できるドローンパイロット人財が不足しています、KDDIスマートドローンアカデミーの卒業生には、ぜひKDDIスマートドローンが受託する仕事を請け負っていただきたいと考えおり、卒業生が仕事を請け負えるプラットフォームも整備中です。
受講生・卒業生の口コミ
現在受講している生徒や卒業生に、KDDIスマートドローンアカデミーについて率直な感想をいただきました!実際の受講生・卒業生の声から、KDDIスマートドローンアカデミーの雰囲気を感じ取っていただけるかと思います。
【男性・30代・二等経験者無人航空機操縦士取得コース】
座学講習、実技講習ともに時間配分がちょうどよかったです。
座学講習では、実際の現場での経験から気をつけるべき点などを問題として出題していたので、本格的だと感じました。また質問しやすい空間を作ってくださり、学びやすかったです。
実技講習では、インストラクターの方には、ほぼマンツーマンの体制で、質問にも随時回答がいただけて満足度が高いです。ドローンを操縦する際にミスが発生しやすい癖などを指摘していただいたので、意識して操縦することができました。
【男性・40代・二等経験者無人航空機操縦士取得コース】
時間配分や難易度が自分にあっていたので、満足しています。規則やルールなど覚えないといけないことが多かったですが、ポイントごとでわかりやすい解説をしていただけてよかったです。
実技講習では、基本操作から学び直すことができました。重点的に練習したい内容についても柔軟に対応していただけて、カリキュラムに対する理解度が深まりました。また、自分のレベルにあった教え方をしていただいたので、上達を感じながら学ぶことができました。実際に点検業務や調査業務でドローンを操縦する際に、KDDIスマートドローンアカデミーで学んだことを活かしていきたいと思います。
【男性・50代・撮影コース】
初心者でもわかりやすい説明していただきつつも、随所に復習的要素も込めつつ実際の撮影現場のエピソードや専門家としての視点が織り交ぜられ、より高度な知識への導線が用意されたバランスのとれた構成でした。そのため、スムーズに知識が入ってきて、「詰め込み勉強」の感覚はなく座学を受けることができました。
スチルフォトもドローンも扱えるカメラマンさんが登場され、カメラの基礎とドローンの仕様をつなげながら教えていただけたのも知識欲が刺激され、満足度がアップしました。
実技講習では、問題点(プロポの傾きなど)を、ちょうど良いタイミングでその場で指摘してもらえて、早い時点で矯正に取り組む意欲と理由をバランス良く身につけることができました。
【男性・50代・撮影コース】
座学講習では分かりやすく説明いただき、実技講習ではドローンの楽しさを体験できました。地上でのカメラ撮影ではできないドローン撮影に無限の可能性を感じました。撮影は環境や被写体によってカメラの設定が異なることや設定によりいろいろな表現ができることを知りました。その仕組みを用いて、上空でドローンを使って撮影することの凄さが印象に残っています。今後は獣害対策や密猟対策、農薬散布など地域に貢献できるようにドローン活用をしていきたいです。
まとめ
本記事ではKDDIスマートドローンアカデミーについてご紹介いたしました。ドローン操縦のスキルを基礎からしっかり学びたいと考えている方やドローンを活用して社会貢献がしたいと考えている方は、ぜひ一緒にドローン業界を盛り上げていきましょう!